健康な口腔内とは、1日1.5リットルほどの唾液が分泌され、口の中を潤しています。唾液には「お口の中の洗浄」「粘膜の保護」「抗菌作用」「免疫作用」「お口を中性に保つ作用」「食べ物を消化する作用」「初期虫歯を修復する作用」というような多くの大事な働きがあります。
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、さまざまな原因で大切な役割を果たす唾液が減少・欠乏する症状のことです。
ドライマウスが引き起すリスク
- 口臭がひどくなる
- 虫歯や歯周病になりやすくなる
- 食べ物が飲み込みづらくなる
- 総入れ歯が外れやすくなる
ドライマウスの原因
● 口呼吸
コロナ禍によりマスク着用の日常になり、知らず知らずのうちに口呼吸になっています。また、上顎洞炎(副鼻腔炎・蓄膿症)やアレルギー性鼻炎による鼻づまりで、口で呼吸する事が多いと乾燥の原因になります。
● 薬の副作用
抗うつ剤や鎮痛剤、抗ヒスタミン薬など、薬の中には副作用として「口が乾燥する」という症状を起こすことがあります。
● 口腔周辺の筋力の低下
年齢とともに口や顎の筋力が低下や萎縮がおこり唾液の分泌量が低下します。
● 疾患の影響
糖尿病、シェーグレン症候群、など何らかの疾患の症状が原因の場合もあります。
治療について
歯並びの問題で口が閉まりにくい場合(出っ歯や開咬)は、矯正治療で歯並びを改善し治療が出来ますが、薬の副作用や疾患の影響などが原因の場合は他の診療科との連携が必要になることもあります。
ドライマウスでお悩みの方は一度お気軽にご相談下さい。